山内診療所 てるてる農場

"長崎県五島列島にある山内診療所”で医師として地域医療に携わりながら、 茅葺屋根の家に住み、牛で田んぼを耕し、ニホンミツバチ・対州馬を飼育して いる。

胃と腸、消化器病研修会に参加しました😁

毎年、楽しみにしている、消化器病研修会と胃と腸に参加しました👀

2018年は台風の影響で、中止になりましたが、この研究会に研修医の時に参加して、消化器内科になろうと決めたと言っても過言ではない、非常にマニアックですが、内視鏡をしている医師であれば、必ず参加した方が良い研究会です👍👏

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五島列島から、飛行機で福岡空港

昼時なので、福岡空港一蘭で昼御飯です🍜

休みなので、昼からビールはプチ贅沢な気分になります😁

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都会は、どこまでもコンクリートですね・・・・・

五島はどこまでも緑です。。。。。

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開催場所が新宿近くなので、早速「紀伊国屋」へ

都会に行くと、必ず本屋に行き、医学書を片っ端から立ち読みして、良さそうな本を探します📗

今回も、良い本が見つかりました(詳細は後日、ブログにアップします)

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第19回臨床消化器病研究会

これで、8回目くらいの参加です💪

今回のテーマでは、ピロリ未感染の胃疾患など、面白いものでした❗️

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内視鏡の写真はアップできないですが、胃底腺型胃癌の症例など、勉強になりました👀

しかし、胃底腺型胃癌と良性のポリープとの鑑別は、難しいですね、当てられた先生も間違っていました😨

私も、一度だけ胃底腺型胃癌をみたことがありますが、まあ解らないですね😣

拡大内視鏡でもわかりませんし、病理医でも知らないと診断できないようです⁉️

そもそも、本当に癌なのでしょうか‼️

よくわかりませんが、内視鏡の際に注意して観察するようになりました👍🏻😁

それと胃梅毒も、勉強になりましたね〜〜

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勉強会の後は、仲間たちと食事会🍖

焼肉最高でした〜〜〜

最高の仲間が全国にいるので、自分も負けないように勉強しないとですね😏

 

五島列島の山内の周囲の風景が綺麗だ😍

 2019年 朝方や夕方に山内診療所の近くを散歩していて、綺麗だなと思った写真をブログにアップします。

 

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朝日が昇る風景 田園風景の景色も最高ですね😁

 

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夏の青空に、雲が浮かび、田んぼの稲もすくすく育っています👀

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周囲は山に囲まれ、水は豊かで、気候も温暖ですね😃

夏は暑いですが、冬は盆地なので霜がおります☃️

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愛犬「ルイ」とお散歩中の光景

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どうですか❓五島列島の山内は、風景が綺麗です😘

それ以外にも米、メロン、イチゴ、アスパラなど農作物が豊富で、最高に美味しいですよ〜〜🌾🍓🍈

暑い時のニワトリの習性🐔

夏真っ最中ですね🥺

毎年、最高記録を更新し、地球温暖化まっしぐらな感じがします😨

私が生まれて、子供の頃は夏になると毎日、セミを採りに行き朝から夕方まで遊んでいました👍 30度超えると暑いと言っていたような・・・

しかし、30年経過して、今では子供は夏の暑い時は外では遊べません💀

30年さらに過ぎるまでに、とてもヤバイ事態になりそうな予感がするのは私だけでしょうか・・・・・・

 

さて、暑い時のニワトリの習性を観察したのでレポートします。

 

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暑いので、夕方に小屋から出して雑草を食べています🐓

緑餌は必要ですねよね

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糠とおからの発酵飼料も食べています👍🏻👀

美味しいのですね🍽

 

しかし、夕方でも暑いようで、羽根を広げて、口を開けて呼吸をします🥵

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水を飲んで、しばらく落ち着くと地面にうずくまり、地面の熱で体温を下げるようです(⌒-⌒; )

なかなか、こんなことを書いている記事がないので、レポートしてみました〜〜

全国ジェネラリストリポートに掲載されました。

山内診療所の院長のコメントが、全国ジェネラリストリポートに掲載されました。

私が、長崎県五島列島での医療を行っている際に、心掛けていることを600字以内ですが、2019年7月に出版される本の中に掲載されました👏

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以下、記事内容の一部です。

「私が長崎県五島列島に帰島して,1 年が経過 しようとしている.これまで五島の医療に貢献す るため,総合内科としての研修を積んできた.し かし,地域医療に求められているものとは総合内 科としての医学的なスキルだけではなく,マック ウィニーが述べているように,患者さんの予防と健康教育に取り組むこと,そして患者さん個人だ けでなく住民全体との両方を診ることがいかに大切であるかを実感した.  

 特に離島では,都会と比べて一人当たりの患者 数が多く,医師も疲弊しており,予防や疾患の早 期発見に対しての意識が希薄になりやすい傾向に ある.そのため治療可能な癌などが,進行した状 態で発見されることも多く,何か対策ができない か考えていた.  

 私は,診療で忙しい中でも,患者さんのがん検診や健康診断を行うことを常に心掛けている。なぜなら,病気の予防・早期発見・治療を行うことこそが、地域医療の診療所に求められている使命と考えているからである。

「 離島にいながら,世界最先端のエビデンスに基づいた医療を提 供する.」これが私のモットーである.  

宮崎鍛冶屋(次男) 桶光(三男)が、nicethingsに掲載されました。

nicethings(ナイスシングス)は、全ての取材に編集者が直接足を運び、丁寧に取材して丁寧に伝えることを大切にしている雑誌です。

非常に内容もよく、一度読んでみる価値がありますね!(^^)!

 

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ところで、2019年7月21日発売のnicethingsに、宮崎鍛冶屋(次男) 桶光(三男)が、nicethingsに掲載されました。

nicethings.jp

www.instagram.com

 

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www.miyazakikajiya.com

 

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一部の内容を掲載しています。是非、一度読んでみてください。

www.okemitsu.com

成人の予防医療 2019年 ワクチン編

 ワクチンは、病気の予防に重要である

子供のワクチンは熱心な人が多いが、大人のワクチンに熱心な患者さんが少ない

インフルエンザワクチンは接種するのに、どうして肺炎ワクチンは接種しないのだろう

か⁉️

USPSTEF (米国予防医学作成部会)で推奨されているワクチンについてまとめてみた😁

子宮頸癌ワクチン

子宮頸癌、膣癌、肛門癌、口腔咽頭癌、陰茎癌の予防

ワクチン:サーパリックス®︎(2価) ガーダシル®︎(4価)

適応:女性:11−26歳 男性:11−21歳 同じものを3回

日本では、中学1年〜高校1年の女性に接種が薦められている。

接種しても子宮頸癌の検診を受ける必要がある

肺炎球菌ワクチン

髄膜炎、菌血症、侵襲性肺炎球菌感染の予防

ニューモバックスとプレベナーの両方の接種を推奨

プレベナー→ニューモバックスの順番に接種するとブースター効果がある。

ワクチン:ニューモバックス®︎(PPSV23)

ー非侵襲性を54%減 侵襲性を74%減

ワクチン:プレベナー®︎(PCV13)

ー非侵襲性を50%減 侵襲性を75%減 

対象者:65歳以上 慢性疾患(慢性心不全・腎疾患・肝疾患・肺疾患)

    糖尿病  アルコール依存症 長期施設入所者

    脾臓摘出/機能低下 免疫不全(悪性腫瘍、免疫抑制者、HIV、臓器移植など)

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インフルエンザワクチン

予防効果

インフルエンザ様症状を58%減少

肺炎:18−52% 入院:27−70%減少

効果は6−8ヶ月持続する

適応:出生後6ヶ月以上の全ての人、妊婦を含めて接種

鼻腔内投与するワクチンも推奨

破傷風ワクチン

・接種歴なしの方

初回3回(①初回、②1ヶ月後、③②の半年後)、その後10年に1回追加

・接種歴ありの方

10年毎に1回追加

◎3種混合は1968年以降から

1968年前は3回の破傷風ワクチン接種

1968年以降は1回の破傷ワクチン接種から

B型肝炎ウイルスワクチン

対象者:HBV感染者と同居している、HBV感染者と性交渉のある人

2人以上のsex partnerがいる人、性感染症の検査や治療を受けた人

血液汚染のリスクがある職業の人、慢性肝疾患、腎疾患、糖尿病、MSM

ワクチン:Hepasirav-B:0,1ヶ月(2回打ちでOK)

ビームゲン®︎、ヘプタバックス®︎:0,1,6ヶ月

水痘帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹

・頻度は一生で1/3、85歳で約半数が罹患

帯状疱疹後神経痛:10−18%で発症

日本では、水痘ワクチン(生ワクチン) ※免疫抑制者・妊婦に禁忌

シングリックス®︎(不活化ワクチン)

免疫不全がない50歳以上にシングリックス®︎を2〜6ヶ月あけて2回投与する

帯状疱疹に罹患した場合は、最低2ヶ月はあけて、シングリックス®︎を2〜6ヶ月あけて2回投与する

帯状疱疹発症予防:97.6%(1年)84.7%以上(3年)予防

帯状疱疹後神経痛:91.2%(50歳以上)88.8%(70歳以上)予防 

麻疹・風疹

42−57歳の男性は無料で風疹抗体を測定できる

2022年3月31日まで3年間に限り、風疹の予防接種を公費で受けられる

麻疹

先進国でも1000人に1人の割合で死亡

死亡原因:肺炎・脳炎

風疹
先天性風疹症候群:妊娠初期に罹患した場合は胎児に障害が引き起こされる可能性あり
先天性心疾患、難聴、白内障

成人の予防医療 2019年 がん検診編

 

予防医療は、病気の早期発見・治療のために、最も必要

 予防医療は非常に重要である。例えば、生活習慣病である高血圧や糖尿病を早期発見し治療することで、脳梗塞や、脳出血、糖尿病による透析の必要性を予防することができる。 また癌検診を行うことで、胃癌・大腸癌など早期発見により治癒が見込める。

 米国では外来で、予防医療に多くの時間を割くべきと考えられており、予防医療を行っていることが、そのクリニックの評価となる。

 日本では、多くの開業医が専門分野以外のトレーニングを受けておらず、総合的に診療できる医師が少なく、予防医療に意識が少ない

(例えば、呼吸器専門医であれば肺疾患に関しては治療ができるものの、それ以外の消化器や循環器疾患の知識を有していない。)

 そもそも予防医療とは「病気を防ぎ、最大限の機能を維持し、健康増進するためのプログラムである。すべての医療機関において、医療の中心をなす」とされている。

 クリニックや診療所などの外来では、多くの時間を予防医療に費やすべきである。

多くの場合、同じ処方の繰り返しになるので他にやるべきことは予防以外にないのだ!

USPSTEF (米国予防医学作成部会)で推奨されている予防医療についてまとめてみた。

肺がん 

 55−80歳に30pack/年 (1日1箱×30年/1日2箱×15年など)、かつ15年以内に喫煙歴がある者に対して、毎年の低線量CTによる肺癌スクリーニングを推奨する。

 肺癌死亡率:男性1位 女性2位

 リスク因子:喫煙と年齢(日本の喫煙率 男性30% 女性10%)

 胸部レントゲンは死亡率低下がない⁉️

 低線量CTでは、23%で偽陽性 3.5%で過剰な手術になる危険性がある‼️ 

子宮頸癌

 21−65歳の女性は3年毎に細胞診 または、30−65歳の女性は5年ごとにHPV検査±細胞診を推奨する。

 21歳以下 65歳以上(推奨されない)

 子宮摘出の既往があり、高分化の前癌病変(CIN2-3)や子宮頸癌がない場合(推奨されない)

 子宮頸癌罹患率を60−90%低下

 子宮頸癌死亡率を20−60%低下 

乳癌

 50−74歳の女性には2年毎のマンモグラフィーを推奨
 50歳未満のマンモグラフィーは個別に推奨
 日本の場合は、40歳以上から推奨

 希望者は40−49歳で2年おきのマンモグラフィーを考慮しても良いが、偽陽性や過剰診断になるリスクがある。

 血族に乳癌患者がいれば、40歳前半からのマンモグラフィーが有益かもしれない

 

 マンモグラフィーの感度は77−95% 特異度は94−97%

 スクリーニングで、25%程度の乳癌死亡率低下につながる。

 しかし、10年間で19%の過剰診断につながる

 米国の50歳女性1000人を2年毎に検診したら、10年間で1人の乳癌死亡を防げる

大腸癌

50−75歳でスクリーニングを開始する(強く推奨)
便潜血:毎年 大腸内視鏡:10年毎 CT colonography:5年毎
便DNA検査(1−3年)、S状結腸内視鏡(5年)

ー毎年の便潜血と10年毎の大腸内視鏡は効果が同等

2年に1回の便潜血検査で、大腸癌死亡率が15%低下

死亡率低下:便潜血32% 大腸内視鏡:68%

 

 1親等で1人60歳未満、または年齢に関わらず2人の大腸癌・高度異形成腺腫の家族歴がある場合、40歳または親族の診断時の10歳若い時期から大腸内視鏡に夜5年毎のスクリーニングを行う。

家族歴があれば、早めに開始

前立腺

55〜69歳:PSA検査
70歳以上:PSA検査(行わないことを推奨)

高齢でPSA検査をすると、QOLの低下、過剰診断、治療による合併症など害の方が大きい

1410人をスクリーニング:48人治療して1人助かる

1人の前立腺癌による死亡を予防する費用は約5億円

PSAのカットオフ値:4ng/ml以上

胃癌

 胃バリウム検査:50歳以上/毎年
 胃内視鏡:50歳以上/2年毎

胃癌死亡率減少の割合

 胃バリウム:40−50%

 胃カメラ:30−57%