山内診療所 てるてる農場

"長崎県五島列島にある山内診療所”で医師として地域医療に携わりながら、 茅葺屋根の家に住み、牛で田んぼを耕し、ニホンミツバチ・対州馬を飼育して いる。

今後、都心部でのコロナウイルス対策はどうすべきなのか? PCR検査を増やすことが本当に良いのか?

コロナウイルス感染の勢いは衰えるどころか、勢いを増しています。

既に、都市部の検査では感染源不明の感染者が増加しており、正直な感想ですが、感染コントロールはできないのではないかと思います。

 

病院では、日夜、医師や看護師さん達が、懸命に働いていますが、外勤なども中止となり、忙しく働いているにも関わらず、収入が激減する事態になっています。

また、個人防護具が少なくなっている状況で、さらにPCR検査を増やすべきと訴える、コメンテーターや感染症?医師もおり、今後の方針でPCR検査を増やすことが本当に大切なのか検証しました。

 

1万人に対してPCR検査を行った場合、どれだけの人が、間違って陽性(偽陽性)と判定されるのか?

 

コロナウイルス感染が疑われる1万人にPCRを行なったとします。しかし、検査がすべて正しいのでしょうか?
本当はコロナウイルス感染がないのに検査で陽性と判断してしまうことが、ある一定の割合で発生してしまいます。(偽陽性)

逆に、コロナウイルス感染があるのに、陰性と判定されてしまうこともあります。(偽陰性)
検査神話、PCR神話みたいに、日々検査を増やせと訴えるのは、本当に正しいのでしょうか?
PCRで陰性であれば、本当に大丈夫なのでしょうか

 

新型コロナウイルスに対するPCRの感度を70パーセント、特異度を95パーセントと過程して計算してみましょう。

  • 感度70パーセントとはコロナウイルス感染者が100人いたら70人を陽性と判定できる検査を意味します。
  • 特異度95パーセントとはコロナウイルス感染者が100人いたら95人を陰性と判定できる検査を意味します。

まず、PCR検査を1万人に対して行った場合に、何人の人が実際にウイルス感染しているのかを仮定する必要が出てきます。

有病率は仮に30%とします。後に、有病率50%と仮定した場合の計算もしてみます。

「有病率を30%とすると」「国民の30%がコロナウイルス感染している場合に、1万人にPCR検査(感度70%、特異度95%)をしたらどうなるのか?」

計算は次のようになります。

  • 10000人のうち有病率30%と仮定すると、実際にウイルス感染している人は3000人です。
  • ウイルス感染していない人は、10000人- 3000人=7000人です。
  • 有病率30%の状態で、感度70%のPCR検査を10000人に行った場合

10000人×0.3(有病率30%)×0.7(感度70%)=2100人が陽性と判定

  • 有病率30%の状態で、特異度95%のPCR検査を10000人に行った場合、
    10000人×0.3(有病率30%)×0.95(特異度95%)=6650人が陰性と判定

これをわかりやすいように表にまとめてみた。

 

感染者(3000人)

非感染者(7000人)

PCR検査陽性

A 2100人

B 350人

PCR検査陰性

C 900人

D 6650人

感度=A÷(A+C) 特異度=D÷(B+D) 
感度とは、感染者が、検査で陽性となる割合
特異度とは、非感染者が、検査で陰性となる割合

なんと、350人がコロナウイルス感染がないにもかかわらず、検査で陽性となる結果に・・・・・・(これが偽陽性)

しかも、コロナウイルス感染があるにもかかわらず、900人が陰性となる結果に・・・・・(これが偽陰性)

もし、検査を10万人に増大すると、3500人が検査で偽陽性になり、9000人が偽陰性になります。

PCRで陰性だったから、自粛なく外出すると、感染なんか抑えられませんよね?

 

さて有病率が50%と仮定した場合はどうなるのでしょうか?

「国民の50%がコロナウイルス感染している場合に、1万人にPCR検査(感度70%、特異度95%)をしたらどうなるのか?」

計算は次のようになります。

  • 10000人のうち有病率50%と仮定すると、実際にウイルス感染している人は5000人です。
  • ウイルス感染していない人は、10000人- 5000人=5000人です。
  • 有病率50%の状態で、感度70%のPCR検査を10000人に行った場合

10000人×0.5(有病率50%)×0.7(感度70%)=3500人が陽性と判定

  • 有病率50%の状態で、特異度95%のPCR検査を10000人に行った場合、
    10000人×0.5(有病率50%)×0.95(特異度95%)=4750人が陰性と判定

これをわかりやすいように表にまとめてみた。

 

感染者(5000人)

非感染者(5000人)

PCR検査陽性

A 3500人

B 250人

PCR検査陰性

C 1500人

D 4750人

なんと、250人はコロナウイルス感染がないにもかかわらず、検査陽性 (偽陽性)

コロナウイルス感染があるにもかかわらず、1500人が陰性 (偽陰性)

本当に、「PCRをどんどん行うべきなのでしょうか?」

防護服が足りない状況で、これだけ偽陽性偽陰性が出るのに、検査だけで白黒判定できないのではないでしょうか?

今一度PCR検査のことを考え、本気で抑えるなら濃厚接触者は全員隔離、コロナウイルス感染疑いは全員隔離しないと、感染なんか抑えられるはずがありませんよね・・・・・

これを受け入れられる人はまだ少数ですが、感染が落ち着いたら、再度検証が必要と考えます。

たくさんのひよこが産まれてきた〜〜🐥🐥🐥🐥

 ボリスブラウン5羽を2019年から飼育し、有精卵を温めて、2羽のひよこが孵った後から、もっとニワトリを増やしたい!!!!

 雑草対策、マムシ対策でニワトリが有効👊そう確信した後から、いろんな種類をオークションで落札しました🥚

 

 なんと、天草大王、名古屋コーチン大軍鶏龍神東天紅、チャボを落札しました。合計50個の卵がくることに・・・・・・・

 まさかの落札しまくりで、元々あった昭和孵卵器では、50個は入らないため、新たにもう一台購入しました。

 早速、孵卵器に卵を入れます。

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前回の反省で、温度管理はできていたんですが、湿度管理を怠ったので、9個の有精卵で2羽しか産まれなかったのでは・・・・

今回は湿度計を導入し、湿度をしっかり管理することにしました。

21日間で産まれる予定なので、なんと待ち遠しい21日間だったか😁

 

ついに・・・・・・

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産まれた🐣🐣🐣🐣🐣

どんどん産まれるではないですか❗️❗️各孵卵器で60%程度の孵化率です。

合計30羽産まれることに・・・・


ひよこ誕生


ひよこの殻割

 

次々に産まれるひよこ達、前回が9個中2羽と考えると、10羽程度なのかなと思っていましたが、ここまで産まれるとは・・・・・😊うれしい悲鳴です🐥

 

天草大王:5羽

名古屋コーチン:5羽(1羽ペローシス)

軍鶏:3羽

龍神東天紅:10羽(1羽ペローシス)

チャボ:6羽

ペローシスとは、開脚障害で孵卵器などで産まれたひよこ🐤に生じる奇形です😢

しかし、輪ゴムで奇形を修正し、1週間程度、リハビリをすると東天紅のペローシスは奇跡的に治癒しましたが、名古屋コーチンは天に召されることに・・・・・・😭

 


殻から産まれて羽が乾いた後のひよこ達


産まれて数日後のひよこ達2


産まれて数日後のひよこ達

こうして、28羽のひよこ達は、スクスクと大きくなるのでした😊


産まれて1、2週間後のひよこ達

 

産まれて2週間程度は、段ボールで作った巣箱に、籾殻を敷いて、裸電球と保温電球をセットで入れ保温しました。

産まれたのが3月後半でまだ外も寒いので家の中で飼うことに

餌は、市販の配合飼料(ひよこ用)を購入し、お菓子の蓋にばら撒いて与えました。

水は、鳥用の水入れに入れて、籾殻などで汚れないように工夫しました。


産まれて3週間後のひよこ達

しかし、2週間以上経過した頃から、鳥臭く家の中がなり、耐えられないため、3週間まで我慢し、その後は自宅の裏にある鶏小屋に移動することに😃

 

外も寒いので、延長コードを伸ばして、小屋の中に段ボールを移動し、保温電球はそのまま使用できる状態にしました。

 


産まれて3週間後のひよこ達

 

ひよこの成長スピードは、ものすごく、食事量も半端ないです。

雑草もあっという間になくなり、餌のときのパニック具合がなんとも言えないですが、可愛いです😍

3ヶ月間は、大人の鶏とは一緒にできないため(虐められる)

3ヶ月間は、集団生活をさせる予定です。

大小のひよこ がいますが、いじめることもなく、みんなで集まり温まっているので、兄弟と思っているのでしょう😊

いずれは、自宅の裏、農場2箇所の計3箇所の鶏小屋に別れて生活するため、離れ離れになりますが、病気にならず、スクスクと成長してもらいたいですね

 

新型コロナウイルス対策🦠〜医療現場でできること〜 Up to dateで調べてみた

 新型コロナウイルスが日本でも感染拡大があり、もはや流行を抑えることが困難となりつつあります。

 自然に終息するのを祈るしか方法がないのかもしれない・・・・

医療現場では、日々診療している医師や看護師たちもいます。その人達の安全を確保し、患者さんの感染拡大を防ぐためにも、各医療機関でできる限りの感染予防をする必要があります。

 不必要にコロナウイルスに恐怖を感じるのではなく、適切な感染予防策を講じれば、安全に診療ができます。

 最新で感染予防についてUp to dateで調べてみた😁

 

すべての患者さんに対して行うべき対策 

 病院や診療所入る前にコロナウイルスを疑う臨床症状(例、発熱、咳、呼吸困難)がないか患者さんに聞くことはコロナウイルス感染者を疑う患者さんを特定するのに有効であるとされています。

 これは、患者さんが医療機関に行く前に事前に電話することがベストです。そして、もし、症状のある患者さんの場合は、通常の定期の診察は延期すべきである。

 症状がある患者さんは、マスク(フェイスカバー)などを着用にし、可能であれば、通常の待合室から2m以上離れた場所に、別の待合室を用意する必要があります。

 地域で感染が流行している場合は、緊急でない訪問を延期し、ビデオ通信によるオンライン訪問をすることは、曝露のリスクを減らすための有用な戦略です

 米国疾病対策予防センター(CDC)は、介護施設などでで、呼吸器感染症のある患者さんがいた場合には、眼の保護に加えて、標準、接触予防策を使用することを推奨しています。

 コロナウイルス疑い、またはコロナウイルス感染が確定された患者さんがいる場合

 コロナウイルス感染が疑われる患者さんがいた場合は、診察の前に、フェイスカバーを着用して呼吸器分泌物を封じ込めるようにするべきです。

 施設などでは、世界保健機関(WHO)とCDCの推奨はわずかに違います。

●  

 WHOは、目や顔を保護し、標準、接触予防策(ガウン、手袋、医療用マスク)を推奨している。

 CDCは、コロナウイルスが疑われるまたは確認された患者は、密閉の1人部屋に配置することを推奨している。

 

  コロナウイルスの疑いがある、または感染が確認された患者の部屋に入る医療従事者は、適切な個人用保護具(PPE)を着用する必要があります。

 エアロゾルが発生する状況として、気管挿管および抜管、②挿管前の手動換気、③気管支鏡検査、④高流量酸素または噴霧薬物の投与、⑤気管切開、⑥心肺蘇生術、および⑦上部内視鏡検査が含まれます。

 医療従事者は、汚染を避けるために、個人防護具の装着取り外しに特別な注意を払う必要があります。

 コロナウイルスの疑いがある患者を別の病院に紹介する場合は、医療用マスクを着用する必要があります。

 

医療従事者のコロナウイルスへの暴露があった場合 

 コロナウイルスへの潜在的な暴露があった医療従事者に対して、CDCはガイドラインを発表紙してるいます。

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 曝露時間、患者の症状、患者が医療用マスクを着用していたかどうか、提供者が使用した個人防護具のタイプ、およびエアロゾル生成手順が実行されたかどうかによって分けられています。

  

予防措置の中止

コロナウイルスで入院している患者の感染管理予防策を中止するかどうかの決定は、ケースバイケースで行う必要があります。

 米国では、CDCは、予防措置を中止する前に、入院患者が次の基準をすべて満たすことを推奨しています。

 ①発熱がない(解熱薬服用なし)

 ②呼吸器症状の改善

 ③PCR検査を24時間以上あけて2回陰性

 

環境消毒 

コロナウイルスの蔓延を減らすために、環境感染管理も実施する必要がある。

 

コミュニティでの曝露の防止

コロナウイルス蔓延を予防するために、住民はできるだけ家にいることと、家を出なければならないときは、他の人から2メートルの距離を保つことが推奨されている。

特に、人混みや病気の人との密接な接触を避けるべきである。

 さらに、感染の伝染を減らすために、公共の場所で表面に触れた後は、入念に手洗い、少なくとも60%のアルコールを含む手の消毒剤を使用する。

  その他、咳やくしゃみでは、手やハンカチで覆う、顔(特に目、鼻、口)に触れないようにします。

 アメリカ眼科学会は、人々がより頻繁に目を触れないようにするため、コンタクトレンズを着用しないことを推奨しています

 

 呼吸器症状のない人にとって、WHOは医療用マスクを着用することを推奨していません。感染を防ぐための他の一般的な対策の重要性を低下させず、不必要なコストと供給の問題を引き起こす可能性があるためです。

 米国では、CDCは4月上旬に勧告を更新し、社会的距離を確保することが困難な公共の場所、特に地域社会での感染が深刻な地域では、個人に布製の面カバー(自家製のマスクやバンダナなど)を着用するようアドバイスしています。

 マスクやフェイスシールドを外すときに目、鼻、口に触れないように注意し、取り扱い後は手指衛生を実践する。

 フェイスシールドの目的は、主に無症候性または発症前の感染症のある人の分泌物からの、感染を防ぐことにある。

 呼吸器症状(例えば、発熱や呼吸器症状を伴う)があるは、その疾患の期間中自宅で自己隔離し、他の人がいる場合はフェイスシールドを着用した方が良い

 

潜在的な曝露のある無症候性の非医療従事者の管理 

 コロナウイルスが蔓延してるてるいてるてる地域では、すべての居住者が症状に注意し、できるだけ家にいて、自宅から離れる場合は、他人と2メートル距離をとる必要がある

 CDCは、海外旅行から戻った人、およびコロナウイルスの疑いがある、まかたは確認された患者と密接に接触した人の場合は最後の曝露かなら14日間自宅で自己隔離し、常に他の人から最低2メートル離れるように推奨している。  

●  発熱、咳、または呼吸困難を監視しながら、1日2回の体温チェック。臨床症状を発症した場合、医療提供者に連絡しなければなりません。

 

 以上 Up to dateで気になるところを訳してみました。

参考になる部分もあり、コロナウイルス対策に役立てていきましょう。

 

高血圧の人は、夜に薬を飲んだ方がいいかもしれない‼️

最近、ニワトリの勉強と小屋作りに勤しんでおり、勉強が疎かになっていました

コロナウイルス も怖いですが、日々の勉強もしないとですね😁

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作成中のニワトリ小屋、幅は5メートルもあるため、かなりデカイです😊

近日中に完成予定です。

 

さてACPジャーナルクラブから

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高血圧の患者さんが、就寝時と朝に降圧薬を服用すると、心血管(CV)イベントが減少するのか?

 

ランダム化比較試験(RCT)(Hygia Chronotherapy Trial)

治療のallocation, concealmentは不明

 

 

setting: スペインのガリシアにある40のプライマリケアセンター


患者背景

高血圧を有する18歳以上の患者(平均年齢61歳、男性56%)19168人

48時間の外来血圧モニタリング(覚醒時の平均収縮期血圧[SBP]≥135 mm Hgまたは拡張期血圧[DBP]≥85 mmHg) 、または睡眠時の収縮期血圧SBP≥120 mm HgまたはDBP≥70 mm Hg)

またはBP低下薬の処方箋、および日中の活動と夜間の睡眠のルーチンを順守した人。

 

除外項目:二次性高血圧、不安定狭心症心不全、心房細動、腎不全、グレードIIIまたはIVの網膜症、生命にかかわる不整脈などのCV疾患または関連する状態;エイズ;または以前のアルコールまたは麻薬中毒


介入

就寝時内服群(n = 9580)

早朝内服群(n = 9588)

プライマリケア医は、自分の裁量で、5つの降圧薬BP(ARB、ACE阻害薬、カルシウムチャネル遮断薬、β遮断薬、および利尿薬)のいずれかから、単独または組み合わせて薬物を処方した。


資金提供:スペイン政府;ガリシア地方政府;欧州地域開発基金

 

結果

高血圧症の患者では、就寝時に内服 vs 朝の内服比較では、降圧薬を就寝時に服用すると、中央値6.3年でCVイベントが減少した。

つまり、就寝前に内服の方がいいとの結果に・・・・

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脳梗塞、心臓のイベントなど、軒並み低下しています。

就寝前に内服が、この論文では良さそうですね・・・

43%の相対リスクの減少です。

追加試験(TIME試験)の結果も待ち遠しいですね

 

ニューヨークでのコロナウイルスの現状について

ニューヨークで働いている看護師の、今の現状についてコメントを引用させて頂きます。

日本でも同じような状況になる危険性もあり、十分すぎるほどの注意が必要です。

 

かなりショッキングな内容です。

 

今の現状をお伝えします。日本では間違った報道がかなりされているようで、現場からの声をお伝えします。

ニュースで色々なことが報道されていますが、私も夫も健康には守られて毎日元気に過ごしています。
その反面、あまり悪いことを伝えるとかえって心配されてしまうので、控えようと思ったのですが、今の現実、医療関係者として私が直面していることをお話します。今の現実をわかってもらえることで、今後、日本でも同じことが起きるかも知れないと言うことも理解してもらって、外出自粛などを積極的に進めていってもらえるとアメリカのような状況は防げると思います。

今の時点で、NY州でのコロナ患者さんの死者が合計5489人になりました。毎日死亡数が激増して、昨日(4月6日)一日での死者は過去最多の731人に上りました。まだまだ、上昇のスピードが衰えておらず、今後2週間後あたりにピークが来ると言われています。
重篤患者さんの増加に伴い、私の病院ではICU病棟が70床以上にまで増やされましたが、ICUから生きて出られた患者さんは今のところ2人だけです。お年寄りの患者さんの数も多いのですが、若くて既往歴の全くない健康な30歳代、40歳代の重篤なコロナの患者さんも増えており、自分は若いから大丈夫だということはコロナに関しては通用しない恐ろしさがあります。昨日の時点(4月6日)で、私の働くマウントサイの病院システム内で入院しているコロナの患者さんは1982人、そのうち後遺症があるにしても、自宅または施設へ退院した数は一日でたった72人。多くの方が亡くなっています。こんなに多くの死を見たことがありません。毎日沢山の方が亡くなるので、ご遺体を包む袋、納体袋も不足しています。また、霊安室はご遺体が山積みになっていて、ご遺体をフォークリフト霊安室から運んで外の駐車場にある仮設の冷蔵庫トレーラーには運ばれていて、それを見た人たちがショックを受けています。

2日前に、他のICUでの看護師が足りないと言うことで、私が助っ人に行きました。その日、30床のその病棟で、私の12時間勤務内で7人の方が亡くなりました。そのうちの2人は私の患者さんでした。私の患者さんはみんな重篤で、助かる見込みが無いと言うことで、安楽死をすることになり、私、自らの手で2人の人工呼吸器のスイッチを切りました。2週間前にも同じく、私の手で人工呼吸器のスイッチを切ったことがあったのですが、その時は家族と離れて一人ぼっちで孤独に死を迎える患者さんの手を握って患者さんの息が途切れるまで一緒にいて、お見送りをしました。しかし、2日前はあまりにも他にも多くの重篤な患者さんがいたので、人工呼吸器のスイッチを切っても看取る時間もなく死を迎える患者さんを置いて、私は泣きながら次の患者さんの所かなくてはいけませんでした。本当に悲しいことです。もう、ここは戦場で人間の尊厳なんてものはありません。戦争中もそうやってみんな、孤独に死んでいったのでしょうね。
助かる人が少ない中で、無事に退院する患者さんがいることは私たちに希望を与えてくれます。今では、毎回、退院患者さんが出ると、館内放送でビートルズの「Here
comes the sun」の歌が流れてみんなが拍手をして、喜びを与えてくれます。

今、医療従事者の中では今後、医療従事者のPTSD(Post Traumatic Stress Disorder、心的外傷後ストレス障害)の可能性が懸念されています。
私たち、医師や看護師は患者さんの命を救うことが仕事なのに、今回のコロナのことでは、どんなに頑張っても命を救うことができずに、一日に多くの命が失われていくので、誰もが精神的に病んでしまいそうです。
病院内には多くの精神科医臨床心理士などが24時間待機して、医療従事者の心のケアも行っています。
1995年の阪神淡路大震災の時ことを以前に新聞で読んだことがあります。当時、看護師たちは自分の家が燃えていようと、泣きながら病院に向かって看護をし、その後、多くの看護師が精神的に病んでしまい、看護の仕事を去った、と。
私たち、看護師はどんなに悲しくても、辛くて仕事に行かなければいけません。この仕事を選んでしまったからには、その責任を果たさなくていけません。
私の同僚も、子供が怖がって泣きながら「お母さん、もう、お仕事にはいかないで」と言っても、泣く子供を置いて仕事に来ています。年老いた両親と同居する同僚や小さい子供のいる同僚は家族にコロナを感染させてはいけないので、家には帰らずにホテル暮らしをする人が多くなりました。その数が増えたため、NY市内のホテルがただ、またはただ同然で部屋を医療従事者に提供しています。

私たち医療従事者も大変厳しい状況に置かれていますが、多くの市民の生活も厳しくなっています。自宅待機やレストランやカフェ、お店などが閉まってしまい、仕事ができなくて破産してしまう、スモールビジネスが激増しています。罪もないのに、コロナの件で仕事がなくなり苦しんでいる人が沢山して、その人たちとその家族のことを思うと涙が止まりません。

ご存じのように病院のベッドが足りず、コンベンションセンターや海軍の船が病院としてコロナの患者さんを受け入れ始めましたが、今、一番深刻なのは看護師、医師不足です。特に重症患者さんを看護するICUの看護師が不足して、私たちICU看護師は通常の2~3倍の量の患者さんを受け持っており、同僚たちもオーバーワークで次々に体調を崩していっているので、これからは体力と気力の勝負となってきました。
深刻なICU看護師不足を受けて、ICU看護師としての特別な訓練を受けていない一般病棟や、小児科、リハビリの看護師たちを半日のトレーニングで「にわかICU看護師」にするという、無茶なことも始まりました。飛行経験の全くない素人をにわか訓練でいきなりパイロットとして乗客を乗せて飛行機を飛行させるのと同じような、無茶な考えですよね。非常事態とは言え、患者さんの安全を考え、質のある看護を行はなくてはいけないので、看護の質の低下と安全性が心配です。もしかしたら、私たちも患者さんの死に加担しているかも知れません。とても残念です。
看護師、医師不足を解決するために各州で、免許を持っていて今は臨床で働いていない看護師や医師のリクルートも始まり、定年退職した看護師や医師にも現場に戻ってきてもらるようにしています。最悪の場合、看護学生や医学生の導入もバックアッププランとして考えられています。

医療従事者の不足もちろんのことながら、人工呼吸器やその他の医療器具の不足も深刻な中で、この状態が続けば患者さんのトリアージをして、助けられる命を選択して治療を行っていかなくてはいけないことになるかも知れません。それだけは避けたいと願っています。
患者さんの看護を通して見えない敵、コロナの怖さを見せつけられていますが、問題なのは効果的な治療がないことで、今は、防ぐことだけが多くの人の命を救うことにつながっています。日本でも、医療関係者が日本でも数週間後にアメリカのような状況になってしまうこともあるかも知れない、と言っておられますが、確かにその危険はあるかも知れません。ですから、今、一人ひとりができること、他人事とは思わずに外出自粛、自宅待機などを守っていくと、アメリカのような状況は防げると思っています。

このような厳しい状況に置かれ、哲学的な話がされるようになりました。
戦争には終わりがあります。第二次世界大戦も原爆で多くの命が失われ、戦争が終結しました。打撃も多くありましたが、平和な世界が訪れ、経済も立てなおりました。しかし、コロナとの戦いは終わりがありません。少しづつ感染者が減ったとしても、私たちがまた普通の生活に戻って、学校に行ったり、レストランに行ったり、コンサートで沢山の人が集まると、また、コロナの感染が戻ってきてしまうことが考えられます。もしかしたら、もう、私たちも前のような生活ができなくなるかも知れません。そして、私たちが予想もしていなかったくらい生活スタイルを変えることを強いられることになるかも知れません。
今日もNY州知事が必死に伝えていました。「ここまで来てしまったからには、もう、‘’自分‘’がどうのこうのと言う次元でなく、‘’私たちのため’’と言うことだ大切だ」と。外に出られない、学校に行かれない、友達にも会えない、しかも気候もどんどん良くなって外出が楽しい季節になっても、ピクニックやバケーションにも行けない、なんて、とてもみじめです。けれども、自分がみじめな思いをしたくないからと言って、外に出て人と交流したり、楽しい生活をしようとすると、他人に迷惑をかけることになります。
今、今までの私たちの生活を見直すと共に、これからの生き方を試され、みんなで心を一つにして生きていく時になりました。

私はオーバーワークで心身共にかなり参っていますが、夫のお陰で身体的な健康も精神的な部分もとても守られています。ニュースからは伝わらない、今の現実を知ってもらいたくて、色々なことを長々と書いて、心配させてしまったかも知れませんが、夫が守ってくれるので心配しないでください。そして、私は丈夫な身体に育ててもらったので、絶対に乗り切れると思います。
十分に気を付けて生活しますので、心配ご無用です!

それでは、またお便りします。

山内診療所のコロナウイルス対策について

山内診療所のコロナウイルス対策について

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山内診療所でのコロナウイルス対策についての取り組みについてお知らせします。

患者様を含め、皆様ご協力頂きますようお願い致します。

 

診察について
・基本的に症状がなければ処方のみで対応します。

・電話での対応、直接来院で処方のみでも構いません。 

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・福江の薬局を希望の場合はFAXし来院せずに直接薬局で受け取れます。

 会計は後日になります。

 

発熱や風邪症状の場合について

・風邪などの症状があれば、車に待機して頂き、窓越しに基本的に問診+処方のみで対

 応します。必要に応じて診察も検討します。

・発熱が持続し、血液検査やレントゲンが必要な場合は、五島中央病院に紹介を検討し

 ます。

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診療所内の対応

・診療所内は基本的に、窓を全開にして、換気をよくする

・医師・看護師・事務は、マスクを着用   

・医師・看護師は、フェイスシールドを着用

・会計は手袋して行います。お金からの接触感染を予防するためです。

 また風邪症状の人の金銭のやり取りは、会計を別にしてお金は後ほど消毒します。

・3時間ごとにフロアと椅子の除菌を行います。

・椅子は離れて座るように徹底椅子にマーカーをつけて、そこに座るように誘導させて

 頂きます。

コロナウイルスが落ち着くまで、雑誌や新聞なども待合室から撤去します。

・門前薬局へは風邪などの人の処方の場合は、FAXで事前に送り、代理人の人に薬局に

 行っていただきます。

・施設の往診も診察の必要がある人以外は処方のみで対応します。

・職員は、朝と昼に体温測定します。

・受付にはアクリル板を設置して、飛沫感染予防を行います。

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五島列島ですべきコロナウイルス対策

コロナウイルスの勢いが増しています。

今後は、東京で爆発的に感染者が増加し、全国各地に感染者が散らばり、各地での感染も増加すると可能性もある状態です。

 

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五島列島で感染者が出て、感染拡大するとパニック状態になる可能性があります。

食料品が不足し、スーパーから食料品がなくなる事態を防ぐ必要があります。

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 五島として、どのような対策が必要なのか

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 密室空間、密室場所、密接場面を減らすことが大切

カラオケ、スナック、パチンコ、居酒屋などはリスクが高いため避けることが勧めと思います。

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 パチンコ店も、自粛でする必要があります。五島では高齢者がパチンコに行くことが多く、一気に感染拡大が生じた場合は、取り返しがつかない事態に繋がりかねません。

 経済活動も維持しながらといいますが、感染拡大が生じた場合は、経済活動も中断する気持ちで対応が別途れます。

 イベントの中止を行う

五島では、毎年様々なイベントが催されます。

ラソンなどのイベントもあり、2020年冬に椿マラソンが開催されました。

幸い感染者が出ませんでしたが、次のバラモンキングなどは世界中から参加者が来る可能性があるため、中止しない場合は、感染者が出る可能性があります。

 その他のイベントも、感染が落ち着くまで中止が安全です。

 

 なぜ、そこまでコロナウイルス感染が五島に出ると危ないのか? 

 まず、五島市の医療状況を確認します。中核となるのは五島中央病院です。

感染者が入院するのは五島中央病院しかありません。

 五島中央病院の医療状況はどうなのか?

①陰圧室はあるものの、ベットの数が限られている。10人を超える状況であれば、個室管理になるが、周囲に感染してしまう可能性がある。

②医療資源の不足

人工呼吸器の台数が少ない!!!

体外循環(ECMO)がないため、呼吸器で対応できない場合は治療の手立てがない

酸素投与にも限界があるため、五島列島でのコロナウイルスが一気に感染拡大することは避けなければならない。

コロナウイルス患者だけでなく、心筋梗塞、骨折、がんの患者さんの治療も継続する必要があり、病床が限られています。

 五島中央病院の医療崩壊を避けるためにどのような対策が必要?

 ① コロナウイルス患者が増えた場合、外来を五島中央病院でしか対応できない患者さんのみに厳選し、高血圧や糖尿病など近隣の病院や診療所でも問題ない患者さんは、近隣の医療機関で処方してもらうようにすべきです!!

 電話対応をすると、電話がパンクして病院機能が麻痺するため、避けなければいけないと思います。そもそも、軽症の患者さんの受診は近隣の医療機関で対応すべきです。

 ② 近隣の病院と連携する 

五島市にある病床がある病院で、中心になるのは、聖マリア病院と郡家病院である。

 感染者が増えて、入院患者が増加した場合は、近隣病院に転院をお願いする必要があります。

 各医療機関は、もしもの事態のために、入院患者が受け入れられる状況の目処は付けなければいけないと思います。そのために近隣人ホームなどの施設の協力が必要です。

 病床を確保して患者さんの受け入れ態勢を整えることがまず大事です。

 ③院内感染が生じたら、どうするのか?

 五島での医療資源は限られるため、院内感染が生じたとしても、診療を継続し、できる限り感染拡大を防ぐための対策をする必要がある。

 最後の手段として五島市はどのような対応をすべきなのか?

 もしコロナウイルスの感染拡大で患者数が増加するような事態が実際に起きてしまった場合は、緊急事態宣言を発動する必要があります。

 その場合は、公的施設だけでなく、パチンコ、居酒屋、ショッピングモール、カラオケなどの店を閉め、スーパーと調剤薬局のみ開けるようにする必要があります。

 最終的には、島封鎖も考え、人の行き来も制限し、物資のみの移動のみに制限する必要があるかもしれません。

 イタリアのような状況になる危険性も考慮しつつも、決してパニックにはならず、冷静な対応が必要だと思います。