日本でもホスピタリストが周術期のマネージメント評価を行うことが増えると考えられます。階段を2階まで休みなく上がれる。1ブロック歩いても、息切れがない。場合は、これ以上の心機能評価はいらないですが、階段が2階まで上がれない場合には、ドブタミン負荷心エコーなどの検査が必要となります。
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68歳男性が左の人工骨頭置換術の突然の評価にやってきた。彼は左に圧痛あり、階段を上ったときや1ブロック歩いた時に新たに倦怠感と呼吸苦を認めていた。
既往歴では2型糖尿病、脳梗塞、高血圧、高脂血症、PAD、変形性関節症と慢性腎不全がある。
薬剤では、インスリングラルギン.インスリンリスプロ、アスピリン、リシノプリル、シンバスタチン、スタチンとトラマドールを内服している
身体所見では、体温は正常、血圧は145/85、脈拍89、呼吸数18、BMI35である。
心臓診察では異常はない。下肢に浮腫はない。
血液検査データでは、クレアチニン2.1mg/dl 以外に特記すべき所見はない。
心電図では。Ⅱ誘導Ⅲ誘導に Q 波認める。
最も適切な診断のための検査は何か
A ドブタミン負荷の心エコー
B 運動負荷心エコー
C 経胸壁心エコー
D これ以上検査しない
答えA
術前評価で周術期の心イベントのリスクが高いと考えられる患者さんで、運動負荷心エコーなどができない場合、かつ。その結果をもって術前のマネジメントは変わると考えられる場合には検査行うべきである。