くも膜下出血は頭痛患者の中でも、とりわけ注意を払わなくてはいけない疾患である。
今回、オタワSAHルールを勉強してみた。
オタワSAHルール
15歳以上で非外傷性で、新しく、ひどく、1時間以内に最高の強さなる頭痛患者のうち、神経所見、脳動脈瘤、SAH、脳腫瘍、繰り返す頭痛の既往のないもの
①40歳以上
②頚部痛か項部硬直
③意識消失の目撃
④労作時に発症
⑤直ちに最大となる雷鳴様頭痛(突然発症で1分未満に痛みの強さがピークに達し、かつ1時間から10日間持続する頭痛)
※くも膜下出血において雷鳴腰痛があった患者の中で突然の発症は半数のみ
他は病態もしくは数分単位で進行する頭痛であることに注意
⑥顎胸につけることや、臥位で8cm 以上頭を上げることができない場合
これらのうち一つ以上が当てはまっていた際は精査が必要となる。
発症から1時間以内に最大となる物で救急外来を受診した患者で
感度100%、特異度15.3%
※痛みに対して NSAIDs を服用した場合は、痛みが軽減したことで、くも膜下出血を除外することはできない。
これ以外にも亜急性の経過をたどった頭痛や、警告出血(1~2週間以内に先行する突然の頭痛)のために、気づけず見逃しが多いとの報告もある。