山内診療所 てるてる農場

"長崎県五島列島にある山内診療所”で医師として地域医療に携わりながら、 茅葺屋根の家に住み、牛で田んぼを耕し、ニホンミツバチ・対州馬を飼育して いる。

気候クライシス~IPCC特別報告書からの警告~

毎年のように日本や世界で台風や気温の上昇、大雨等の被害が起きている。

テレビや新聞では、50年に1度などとの見出しが出ているが、これはもう聞き飽きたようなフレーズである。

50年に1度ではなく、毎年起きる異常気象は今後も続くのだろうか?

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日本では、2019年のキャッチフレーズは、「ワンチーム」であったが、ヨーロッパやアメリカなど他の諸国でのキャッチフレーズは、気温上昇など温暖化に関するものであった。日本と世界との温度差はどうして生まれるのか?

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2019年に世界各地で起きた異常気象の中でも日本が最も被害が大きかったのではないかと言われている中、日本でのテレビや新聞での報道では、述べられることが非常に少なく、疑問に思うことが多い。

 

地球温暖化は嘘であるという題名の方も多く出ている。また、二酸化炭素が温暖化の原因ではないという本も多い。

しかし、毎年のような異常気象は事実であり、温暖化ではなく、この異常気象が連発することが、温暖化以外で説明でき、かつ改善させることができるのであれば、こんなに嬉しいニュースはない。

しかし、地球温暖化が嘘であり、温室効果ガスで二酸化炭素が関係ない場合に、改善させる方法がなければ、これほど絶望的なニュースはない。

つまり私たちは、この異常気象に対して何もなすすべがないということになってしまう。

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私は、地球温暖化は生じていると思うし、温室効果ガスである二酸化炭素の排出を減らすことが、重要ではないかと思ってはいる。

しかし、これほど石油に依存した生活をしている中で、どうやって抜け出せるのか?私たちは、もう既にできないのかもしれない。

地球の中で地球を壊し続けているのは人間で、地球にとって人間は、”がん”なのかもしれない。

 

先日、NHKで気候クライシスという番組が放送された。

「気候変動により人間が暮らせる場所が地球から次々と消失する」。

国連機関、IPCCが発表した報告書が国際社会に衝撃を与えている。

2019年、温暖化による気象災害が各地で発生し、世界中に広がった抗議デモ。

中心となった少女、グレタ・トゥーンベリが信頼する科学者たちの分析だ。

共同議長のインタビューを軸に報告書を読み解き、気候危機の実態と対策を検証した。


気候クライシス~IPCC特別報告書からの警告~

 

これを観ながら、今後、自分たちが少しでも地球に優しい生き方ができればと思い、暖房は薪ストーブに、買い物は極力まとめて、野菜は自分で作る、果物を育て、ニワトリを購入し、種は固有種にして、毎年F1のたねを購入しないなど、気持ちを新たにしている。