山内診療所 てるてる農場

"長崎県五島列島にある山内診療所”で医師として地域医療に携わりながら、 茅葺屋根の家に住み、牛で田んぼを耕し、ニホンミツバチ・対州馬を飼育して いる。

新型コロナウイルス対策🦠〜医療現場でできること〜 Up to dateで調べてみた

 新型コロナウイルスが日本でも感染拡大があり、もはや流行を抑えることが困難となりつつあります。

 自然に終息するのを祈るしか方法がないのかもしれない・・・・

医療現場では、日々診療している医師や看護師たちもいます。その人達の安全を確保し、患者さんの感染拡大を防ぐためにも、各医療機関でできる限りの感染予防をする必要があります。

 不必要にコロナウイルスに恐怖を感じるのではなく、適切な感染予防策を講じれば、安全に診療ができます。

 最新で感染予防についてUp to dateで調べてみた😁

 

すべての患者さんに対して行うべき対策 

 病院や診療所入る前にコロナウイルスを疑う臨床症状(例、発熱、咳、呼吸困難)がないか患者さんに聞くことはコロナウイルス感染者を疑う患者さんを特定するのに有効であるとされています。

 これは、患者さんが医療機関に行く前に事前に電話することがベストです。そして、もし、症状のある患者さんの場合は、通常の定期の診察は延期すべきである。

 症状がある患者さんは、マスク(フェイスカバー)などを着用にし、可能であれば、通常の待合室から2m以上離れた場所に、別の待合室を用意する必要があります。

 地域で感染が流行している場合は、緊急でない訪問を延期し、ビデオ通信によるオンライン訪問をすることは、曝露のリスクを減らすための有用な戦略です

 米国疾病対策予防センター(CDC)は、介護施設などでで、呼吸器感染症のある患者さんがいた場合には、眼の保護に加えて、標準、接触予防策を使用することを推奨しています。

 コロナウイルス疑い、またはコロナウイルス感染が確定された患者さんがいる場合

 コロナウイルス感染が疑われる患者さんがいた場合は、診察の前に、フェイスカバーを着用して呼吸器分泌物を封じ込めるようにするべきです。

 施設などでは、世界保健機関(WHO)とCDCの推奨はわずかに違います。

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 WHOは、目や顔を保護し、標準、接触予防策(ガウン、手袋、医療用マスク)を推奨している。

 CDCは、コロナウイルスが疑われるまたは確認された患者は、密閉の1人部屋に配置することを推奨している。

 

  コロナウイルスの疑いがある、または感染が確認された患者の部屋に入る医療従事者は、適切な個人用保護具(PPE)を着用する必要があります。

 エアロゾルが発生する状況として、気管挿管および抜管、②挿管前の手動換気、③気管支鏡検査、④高流量酸素または噴霧薬物の投与、⑤気管切開、⑥心肺蘇生術、および⑦上部内視鏡検査が含まれます。

 医療従事者は、汚染を避けるために、個人防護具の装着取り外しに特別な注意を払う必要があります。

 コロナウイルスの疑いがある患者を別の病院に紹介する場合は、医療用マスクを着用する必要があります。

 

医療従事者のコロナウイルスへの暴露があった場合 

 コロナウイルスへの潜在的な暴露があった医療従事者に対して、CDCはガイドラインを発表紙してるいます。

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 曝露時間、患者の症状、患者が医療用マスクを着用していたかどうか、提供者が使用した個人防護具のタイプ、およびエアロゾル生成手順が実行されたかどうかによって分けられています。

  

予防措置の中止

コロナウイルスで入院している患者の感染管理予防策を中止するかどうかの決定は、ケースバイケースで行う必要があります。

 米国では、CDCは、予防措置を中止する前に、入院患者が次の基準をすべて満たすことを推奨しています。

 ①発熱がない(解熱薬服用なし)

 ②呼吸器症状の改善

 ③PCR検査を24時間以上あけて2回陰性

 

環境消毒 

コロナウイルスの蔓延を減らすために、環境感染管理も実施する必要がある。

 

コミュニティでの曝露の防止

コロナウイルス蔓延を予防するために、住民はできるだけ家にいることと、家を出なければならないときは、他の人から2メートルの距離を保つことが推奨されている。

特に、人混みや病気の人との密接な接触を避けるべきである。

 さらに、感染の伝染を減らすために、公共の場所で表面に触れた後は、入念に手洗い、少なくとも60%のアルコールを含む手の消毒剤を使用する。

  その他、咳やくしゃみでは、手やハンカチで覆う、顔(特に目、鼻、口)に触れないようにします。

 アメリカ眼科学会は、人々がより頻繁に目を触れないようにするため、コンタクトレンズを着用しないことを推奨しています

 

 呼吸器症状のない人にとって、WHOは医療用マスクを着用することを推奨していません。感染を防ぐための他の一般的な対策の重要性を低下させず、不必要なコストと供給の問題を引き起こす可能性があるためです。

 米国では、CDCは4月上旬に勧告を更新し、社会的距離を確保することが困難な公共の場所、特に地域社会での感染が深刻な地域では、個人に布製の面カバー(自家製のマスクやバンダナなど)を着用するようアドバイスしています。

 マスクやフェイスシールドを外すときに目、鼻、口に触れないように注意し、取り扱い後は手指衛生を実践する。

 フェイスシールドの目的は、主に無症候性または発症前の感染症のある人の分泌物からの、感染を防ぐことにある。

 呼吸器症状(例えば、発熱や呼吸器症状を伴う)があるは、その疾患の期間中自宅で自己隔離し、他の人がいる場合はフェイスシールドを着用した方が良い

 

潜在的な曝露のある無症候性の非医療従事者の管理 

 コロナウイルスが蔓延してるてるいてるてる地域では、すべての居住者が症状に注意し、できるだけ家にいて、自宅から離れる場合は、他人と2メートル距離をとる必要がある

 CDCは、海外旅行から戻った人、およびコロナウイルスの疑いがある、まかたは確認された患者と密接に接触した人の場合は最後の曝露かなら14日間自宅で自己隔離し、常に他の人から最低2メートル離れるように推奨している。  

●  発熱、咳、または呼吸困難を監視しながら、1日2回の体温チェック。臨床症状を発症した場合、医療提供者に連絡しなければなりません。

 

 以上 Up to dateで気になるところを訳してみました。

参考になる部分もあり、コロナウイルス対策に役立てていきましょう。