山内診療所 てるてる農場

"長崎県五島列島にある山内診療所”で医師として地域医療に携わりながら、 茅葺屋根の家に住み、牛で田んぼを耕し、ニホンミツバチ・対州馬を飼育して いる。

内視鏡技師勉強会 in 山内診療所がはじまります

内視鏡技師勉強会 in 山内診療所 2020年開始

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山内診療所では、高血圧、糖尿病、喘息、甲状腺疾患などの患者さんを総合的に診療するだけでなく、小児科、五十肩、腰痛、膝痛などの筋膜リリース、在宅緩和治療

特定健診+肺がん検診、大腸癌検診、胃癌検診の各種検診まで幅広く診療しています。

また「Patient first」をモットーに、時間外の患者様への対応も行っており、24時間365日、緊急往診や電話での問い合わせなど五島の地域の患者さんが医療で困ることがないように、離島でも都会と比べて遜色がないような外来診療ができることを目標に日々診療しています。

 

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さて、山内診療所では、胃カメラ、大腸カメラ検査を行っており、今後五島で食道癌、胃癌、大腸癌で亡くなる人を出来る限り減らしたいとの思いから、患者さんが苦痛を少なく検査できるような体制作りをしています👏

私自身も大腸カメラ検査を受けたことがありますが、麻酔なしで検査した時の、あのなんとも表現できない痛み!!!😱😨

あんなに痛い思いで患者さんが受けていたなんて・・・・・検査途中で痛み止め使用したら、なんと楽なことか😅

やはり、痛い検査なんて受けたくないですよね‼️

そして、五島に帰ってきてから、あんなに痛い思いしたから、もう絶対にしたくないという患者さんが多いこと‼️‼️

また、わざわざ長崎市内や福岡まで検査をしに行く患者さんも多いです。しかし、移動費、検査代、宿泊費を合わせると数万円出費することに・・・・😩

 

一人でも多くの患者さんに検査を受けてもらいたい思いから、不必要な大腸カメラを繰り返しすのではなく、一回の検査でほぼ全てのポリープを切除し終了することも目指しています。

五島市の人口は3万人 大腸検査を受けるべき人数は仮に5000人とした場合

毎日3人検査しても年間900件が限度です。全員検査するのに5年以上かかります。

そのため、全ての大腸ポリープ切除して、1回で検査が終われば、その後は便潜血検査だけで問題ないですし、それで十分だと思います。

私一人の力ではどうしようもなく、五島中央病院や五島市との連携、地域の開業医の先生方の協力ももちろんですが、山内診療所のスタッフ一同、内視鏡看護の知識、技術もさらに身につけていく必要があります。

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既に、内視鏡に長年経験があり相当実力がある看護師が揃っていますが、さらに知識を深めてもうべく、「内視鏡技師勉強会 in 山内診療所」を行っていこうと思います。

五島中央病院でも、私が勉強会を立ち上げ、看護師さんに、2019年に内視鏡勉強会行っていました👍🏻(最近勉強会は延期中ですが・・・・😅)

五島列島でも、内視鏡技師免許をどんどん取得していける体制を整えていこうと思っています。 

ちなみに、「内視鏡技師」とは⁉️日本消化器内視鏡技師会が認定する専門資格を有するエキスパートのことです。内視鏡の前処置、内視鏡の洗浄・消毒、機器管理、検査・治療の介助など多岐に渡ります。医師以外のスタッフにも専門的な知識や、高い安全管理能力が求められるようになったため、内視鏡診療の基盤となる優秀な内視鏡技師が十分に在籍しているかどうかで、その内視鏡診療のチーム力が大きく変わってくると言われています。

 

消化器内視鏡技師認定の受験資格🎶

内視鏡学会専門医の指導のもと、消化器内視鏡部門で実際に内視鏡に従事した勤務年数が申請時点で満2年以上であること。

 ・日本消化器内視鏡技師会・支部技師会主催の医学講習会、または勤務先の内視鏡学会認定専門医から、医学講義を20時間以上受講していること。

・日本消化器内視鏡技師会・支部技師会主催の消化器内視鏡技師学会または技師研究会に2回以上出席していること。

・日本消化器内視鏡学会支部長承認の内視鏡機器取扱い講習会基礎編に1回以上出席していること。

のすべての要件を満たしていることが必須です。

学会などの参加も必須ですが、医学講義を20時間以上受講する必要があり、これは内視鏡専門医である医師が、講義すれば問題ないとなっています。 

山内診療所でも、既に何回か勉強会をしていますが、20時間以上講義を受けれる体制を作っていこうと思います。