2021-02-02 MKSAP Questions16: Neurology MKSAP Tweet 24歳の女性 4年前から毎月起こる頭痛を認めていた。 頭痛の性状は両方の側頭部痛で、ズキズキし、体を曲げたり、階段を上ったりすることで悪化した。頭痛が起きる時の多くは、重度の吐き気を伴っている。 彼女には、前兆、羞明または音過敏、および視覚的または神経学的症状はない。過去1年間、頭痛の性状は変化していないが、月に4日から10日に増加し、徐々に頻度が増加している。頭痛は8時間続き、通常イブプロフェン内服後1時間以内に効果を認める。 彼女は他の薬を服用していない。 バイタルサインおよびを含み異常はない。 次のうちどれが最も適切な治療法は? A Citalopram(シタロプラム) B Gabapentin(ガバペンチン) C Metoprolol(メトプロロール) D Onabotulinum toxin A(ボツリヌス毒素) E Rizatriptan(リザトリプタン) 24歳女性の頭痛 1次性頭痛でしょう。頭痛の頻度も増加しており、イブプロフェンのみではコントロールが難しくなっていますね・・・・ 片頭痛の治療の問題でしょう。答えは、C Keypoint!! メトプロロール、プロプラノロール、チモロール、トピラマート、バルプロ酸は、周期的に生じる片頭痛の予防効果がエビデンスレベルA 1ヶ月に少なくとも5日間の頻度で起きる片頭痛に対しては投与考慮する。 片頭痛 片頭痛の急性期治療では、トリプタンやNSAIDsが有効 NSAIDsは軽~中等度の片頭痛発作に対する治療効果が高く、発作のできるだけ早期に服用する。この患者ではイブプロフェンで効果があることからトリプタンの使用は必要ないと思われる。 予防治療の適応 ①月に2回以上の片頭痛発作がある ②トリプタンやNSAIDsのみでは日常生活に支障がある ③トリプタンやNSAODsにアレルギーがある ④永続的な神経障害を来す恐れのある特殊な片頭痛 上記の場合は、メトプロロール、プロプラノロール、チモロール、トピラマート、バルプロ酸などを使用する。