2021-01-27 MKSAP Questions7: Neurology MKSAP 22歳の男性 初めて全身性強直間代発作を起こしてから40分後に救急外来にやってきた。 彼の母親によると、患者は5分間震えを認めていた。 彼はこれまでに発作を起こしたことはなく、けいれん、凝視、混乱、または記憶喪失のエピソードもありませんでした。 彼は最近は特に病気はなく、神経学的異常もない。誕生と発達は正常で発作やてんかんの家族歴はない。彼は薬の服用歴はなく、違法薬物は使用していない。 身体検査では、バイタルサインは正常で、神経学的異常所見はない。 血液検査は異常なく、尿中の薬物スクリーニング検査は陰性である。 次のうちどれが最も適切な最初の治療か? A Head CT(頭部CT) B Intravenous levetiracetam(イーケプラ点滴) C Intravenous lorazepam(セルシン投与) D Lumbar puncture(髄液穿刺) 22歳男性の初発の痙攣発作、痙攣は止まっているが、果たして最初にやるべきことは・・・ いきなり髄液穿刺はないでしょう‼️ 答えはA Keypoint‼️ 原因がはっきりしない初発の痙攣では、頭部CT検査をまず行、緊急の治療が必要な原因がないか精査をする。 初発の痙攣発作では、脳出血などの緊急に介入が必要な原因がないかCTをまず撮影する。 CTはMRIや脳波と比較して容易に撮影可能である。 イーケプラなどは原因がわかるまでは投与はしない。再発リスクを見積もって投与するか決めるべきであり、この患者は初発の痙攣発作であり、てんかん発作の定義は満たさない。 ・てんかんの定義:24時間あけて2回の原因不明の痙攣発作または1回の痙攣でも検査結果で再発リスクが高いと判断された場合 2年間の再発リスクは、てんかんの定義を満たした場合の再発リスクは60%程度 身体所見で異常がなく、てんかんのリスクファクターがない、CTで異常がない場合の2年間の再発リスクは40% MRIと脳波でも異常がなければ20%程度まで低下する。