山内診療所 てるてる農場

"長崎県五島列島にある山内診療所”で医師として地域医療に携わりながら、 茅葺屋根の家に住み、牛で田んぼを耕し、ニホンミツバチ・対州馬を飼育して いる。

日々勉強した医学のこと

新型コロナウイルスでオリンピックも延期に・・・・

新型コロナウイルスが猛威をふるい、世界に感染者が続出しています。 死亡率も、ばらつきはあるものの、高齢者の死亡率が高いことがイタリア各地でも報道されています。 しかし、若年者でも重症化することもあり、子供を含めた全ての人が、注意して生活する…

外来診療の問題集

60歳の女性。 左院が痛くて動けなくなり、病院を受診した。来院前日から左足首の痛みが出現した。また来院前に急に左の腰部の痛みを感じた。 最近の医療機関の受診歴と抗菌薬の投与歴はない。既往歴に特記事項なし バイタルサインは体温39.3℃、血圧112/80、…

気管支喘息について JHospitalist Network

定期的に五島中央病院に行って、研修医の指導や救急外来、内視鏡などを行っています。 研修医教育の一環として、JHospitalist Networkというサイトがあるのですが、五島中央病院の先生たちと、自分たちで勉強した内容をJHospitalist Networkのホームページに…

ヒトメタニューモウイルスについて調べてみた。

ヒトメタニューモウイルスって知っていますか? 私が、大学4年生の時に感染症の先生方の中では知られているウイルスでした。 最近では、よく知られるようになり、小児科の先生だけでなく一般の人も知っている方も多いと思います。冬によく流行するウイルス感…

コールドスネアポリペクトミー

大腸内視鏡検査の際に ポリープ を見つけた場合に、切除する方法として、 コールドスネア ポリペクトミー(以下 CSP ) というものがある。 このCSPは、後出血が非常に少なく、かつ治療時間の短縮に繋がり、効率的に短時間に沢山の ポリープ を切除する方法…

コロナウイルス感染症

中国から新コロナウイルス感染症のアウトブレイクが起こる、日本や韓国、ヨーロッパなど各地に広がっている。 WHOから、緊急非常事態宣言が出され、ますます感染が拡大する傾向にある。 そもそもコロナウイルス感染症は、日常でありふれた感染症であり、かぜ…

胃カメラの際に吐き気を抑える”メントール”って知っていますか。

内視鏡の検査のときに、喉をカメラが通過する時(咽頭反射) オエッとなることがあります。 そのオエッとなる咽頭反射を抑えるために、メントール(ミンクリア®)を使用すると、症状が緩和されることがあります。 ミンクリア®は、ペパーミントが主成分です。…

髄外造血!!!

日本内科学会誌より、2020年1月の「一目瞭然!目で診る症例」より 74歳男性、原因不明の溶血性貧血あり、CTで後縦隔に両側性の腫瘤あり 診断は、髄外造血 溶血性貧血やサラセミアなどにより、造血機能や血球破壊が亢進し、代償性に造血機能をもつ組織が増殖…

PET-CTやれば大丈夫ですよね??

五島列島では、医療情報が少ない影響もあり、インターネットの情報や知り合いの口コミだけが頼りになり、間違った医療情報が出回ることも多いです よくPET -CT検査をすれば大丈夫、とりあえずPET -CT検査などとの口コミから、病院で、PET -CT検査受けるよと…

インフルエンザワクチンの副作用を知っておこう

インフルエンザワクチンの接種によって引き起こされる症状(副反応)は、是非知っておいて欲しいと思っています。 www.mhlw.go.jp 厚生労働省のホームページに紹介されています。 今回は、インフルエンザワクチンの副反応について、書いてみましたワクチンを…

内視鏡検査の際の看護記録

内視鏡検査のときに、看護記録をしっかり書くこと これは患者さんのためにもなり、内視鏡行っている病院や診療所としては、しっかりやるべきところと考えてます。 さて内視鏡看護記録ガイドラインが2005年に出ており、2013年にガイドラインが追加されたため…

胃カメラや大腸カメラを行う際の鎮静薬について

胃カメラや大腸カメラを行う際に、眠って検査をしたり、痛みをとるための薬を使ったりするのが、日常に行われるようになりましたが、鎮静薬と鎮痛薬を適切に使わないと、かなり危険な状況になることも、しばしばあります。 「内視鏡診療における鎮静に関する…

MKSAP脳神経 79

脳神経 79 68歳女性が1年間の頸部硬直と鈍い頸部の痛みを主訴に来院された。職場のヘアサロンでの仕事の間に細かい動きの難しさを自覚している。内服はイブプロフェンを必要時に内服している。身体所見とバイタルサインは正常。頸部の可動域は痛みと硬直で…

てるてる農場で栗拾い

すっかり秋になりました お米も、今年は雨が多く実がなっていない米も多いです 馬たちはせっせと草を食べています さて、農場には自然に生えている山栗と植林した丹波栗が実はあるんですね〜〜 毎年、栗拾いしているわけではないのですが、今年は栗拾いをし…

くも膜下出血の除外は、どうしたらいいの?

くも膜下出血は頭痛患者の中でも、とりわけ注意を払わなくてはいけない疾患である。 今回、オタワSAHルールを勉強してみた。 オタワSAHルール 15歳以上で非外傷性で、新しく、ひどく、1時間以内に最高の強さなる頭痛患者のうち、神経所見、脳動脈瘤、SAH、脳…

レジデントノート 入院診療 虎の巻

山内診療所の院長も執筆したレジデントノート が刊行されました 「ホスピタリスト直伝! 入院診療 虎の巻」 上部消化管出血の項を担当しました ・上部消化管出血で、最初に注意すべき内容 ・なぜ、出血の当初はヘモグロビンが低下しないのか ・内視鏡医に引…

胃と腸、消化器病研修会に参加しました😁

毎年、楽しみにしている、消化器病研修会と胃と腸に参加しました 2018年は台風の影響で、中止になりましたが、この研究会に研修医の時に参加して、消化器内科になろうと決めたと言っても過言ではない、非常にマニアックですが、内視鏡をしている医師であれば…

全国ジェネラリストリポートに掲載されました。

山内診療所の院長のコメントが、全国ジェネラリストリポートに掲載されました。 私が、長崎県の五島列島での医療を行っている際に、心掛けていることを600字以内ですが、2019年7月に出版される本の中に掲載されました 以下、記事内容の一部です。 「私が長崎…

成人の予防医療 2019年 ワクチン編

ワクチンは、病気の予防に重要である USPSTEF (米国予防医学作成部会)で推奨されているワクチンについてまとめてみた 子宮頸癌ワクチン 子宮頸癌、膣癌、肛門癌、口腔咽頭癌、陰茎癌の予防 肺炎球菌ワクチン 髄膜炎、菌血症、侵襲性肺炎球菌感染の予防 ニ…

成人の予防医療 2019年 がん検診編

予防医療は、病気の早期発見・治療のために、最も必要 USPSTEF (米国予防医学作成部会)で推奨されている予防医療についてまとめてみた。 肺がん 55−80歳に30pack/年 (1日1箱×30年/1日2箱×15年など)、かつ15年以内に喫煙歴がある者に対して、毎年の低線量CT…

小児喘息の治療について①

最近では子供の喘息が増えているが、どのような治療が良いのであろうか ほとんどの場合、軽症の小児喘息であるが、軽症でも吸入ステロイドを使用すべきなのか、またはロイコトリエン受容体拮抗薬(オノンなど)が良いのであろうか。 そもそも喘息の診断は子…

ガイドラインに基づく冠動脈疾患の診療について

冠動脈に病変がある場合(心臓の血管が細いといわれた場合) 治療法として 1 薬物療法 2 経皮的冠動脈形成術( PCI ) 治療方針として、どれが一番いいのか悩む場合がある。 日本では、盛んにカテーテルインターベンション( PCI )が行われているが どの…

乳癌検診には、マンモグラフィー? エコー? MRI? どれが良いの?

・乳癌検診には、マンモグラフィー? エコー? MRI? どの検査が一番良いのだろうか? Up to dateで調べてみた 2019年7月6日の時点での記載です。 まず、結論 エコーだけでは、乳癌のスクリーニングには、使えない マンモグラフィー:乳癌検診で死亡率が減少…

乳癌検診って大切ですよ〜

■乳癌検診を受けたことがありますか? 乳癌は、日本人女性が最もなりやすい癌、第1位です。 女性の一生のうち約11人に1人が罹るといわれています。 全国で、毎年約7万6千人が乳癌と診断され、約1万4千人が亡くなっています。 国立がん研究センターがん対…

新・総合診療医学第3版が出版されました😊👏

山内診療所の院長が執筆した! 新・総合診療医学第3版が出版されました 新・総合診療医学第3版 今までも、沢山いろんな本や雑誌を執筆しましたが、山内診療所での記載は初めてです 山内診療所 宮崎岳大と記載されていますね〜〜 「肝酵素の上昇」の項目を…

鼓膜穿孔の場合のマネージメント

鼓膜穿孔 耳への殴打、爆竹の破裂、ダイビング、棒やその他の鋭利なものによる 直接的な外傷後に発生 外耳道内の出血、聴力低下、めまい、耳鳴りが生じる。 耳鏡検査では鼓膜の欠損が認められ、耳小骨の破壊を伴うものと伴わないものがある。 するべきこと …